宗谷本線往復旅2011(その8:宗谷岬散策→南稚内駅)
[宗谷本線往復旅2011 記事一覧はこちら]
その7の続き。
バスに揺られて国道238号を50分ほどで宗谷岬に到着。
雨に加えて風も吹いてきた。ご覧のとおりの天気にもかかわらず、観光客がまずまず来ている。
宗谷岬公園には、日本最北端の地の碑をはじめとした観光名所がある。
公園内、最北端の地の碑に向かう道の脇に立つ間宮林蔵の立像。
最北端の碑よりも北を目指そうと、碑の裏側に回りこむ人もちらほら。
その裏側に回りこんでサハリン方面を望んでみるが、この天気では望めそうにない。
日本最北端の地の碑。
結構ひっきりなしに観光客がやって来るので、碑単独での写真を撮ろうとすると結構難しい。
碑の脇から宗谷岬公園周辺を見渡す。中央に宗谷岬灯台(稚内市HP・外部リンク)。
少し左に目を遣ると、国道238号沿いに土産物店や観光客向けの施設、民宿が並ぶ。
右側には先ほどの間宮林蔵の立像。
北海道と宗谷海峡、サハリンの位置関係を示した御影石製の案内図。
宗谷岬音楽碑(稚内市HP・外部リンク)。郷土の歌とされる「宗谷岬」の楽譜と歌詞の碑。
最北端の地の碑から50mほど離れた所に、海岸に降りられる階段がついている。
何かあるかと思い降りてみたが、案の定そこにあったのは打ち上げられた昆布や藻屑の山であった。
写真を撮り終え海岸から上ってくる怪しげな様は、さながらロシアかどこかからの密入国者か何かのようだ。(Pima氏撮影、写っているのは管理人)
宗谷岬公園の案内看板と稚内周辺の案内看板(合成画像)。
ここからフェリーターミナルと稚内公園まで33km、ノシャップ岬まで35km、兜沼まで53km。一方、サハリンまでは(直線距離で)43kmだ。実際には稚内港からフェリーで6時間とはいえ、隣国はすぐそこである。
公園前にある土産物店に「流氷館」なる入場無料の施設があるので覗いてみた。
がしかし、雨で冷えた身体で-10℃の冷凍室に入るのは身に堪える。すぐに退散した。
日本最北端の店舗と思われる土産物店で日本最北端到達証明書と菓子を購入。店外に表示された温度計によると、9月下旬の15時で外気温12.0℃である。風雨のせいもあって本当に寒い。
日本最北端のバス停、宗谷岬バス停。宗谷バスの観光バスが駐車場へと入っていった。
観光バスから観光客が吐き出され、碑の周りがまた賑やかになる。
そろそろ稚内市内へと戻る。
バス車内から北海道の真の最北端「弁天島」を撮ろうと思ったら、タイミングよくガードロープの支柱に留まるカモメが写り込んでいた。
稚内市内への復路はバス乗車券を中途放棄し、南稚内駅へ。少し天気が良くなってきたか?
音威子府駅で分岐していた旧・天北線はここ南稚内駅で再び合流しており、かつては日本最北端の乗換駅であった。その天北線の駅舎の在りし日の写真が駅舎内に掲示されている。
南稚内駅もB型硬券入場券の発売駅。南稚内駅の訪問目的はほぼこれの購入のためだったりする。
その後は1時間ほどの時間つぶしと夕食を兼ねて、南稚内駅から600mほど離れた西條(道北、特に士別以北に重点を置く地場スーパー)へ向かった。
過去の記事で言及したとおり、この西條をはじめとして、稚内市の商店や住宅は、海岸に山が迫っていて市街地が狭い稚内駅ではなくここ南稚内駅周辺に集中している。日本最北端のミスタードーナツが西條の中にあったり、日本最北端のマクドナルドが南稚内駅周辺の国道40号沿いにあるなど、全国チェーン店の多くがこのエリアに最北端の店を構えている。こういったことからも南稚内エリアの人口集積度が伺える。
南稚内駅へ戻る途中に見つけた青看はロシア語表記入り。道内だと根室市内でも見かけたことがあるが、これまた国境が近い証左であろう。
ちなみに画像中に日本最北端のすき家が写っている。多分今回の旅で紹介する最後の日本最北端になる。
列車到着も近づき、南稚内駅構内に入場する。
旭川方面を望む。宗谷本線はこの先で右へカーブしているが、旧・天北線は直進するルートをとっていた。天北線が宗谷本線ルートよりも先に開通したことが伺える線形だ。
稚内方面。途中駅かつ分岐路線や始発列車のない駅でありながら2面3線の設備が維持されている。
現在でも稚内方に旧・稚内機関区を転用した車庫(宗谷北線運輸営業所の管轄)があること、また稚内駅が1面1線化されたために、ここから稚内までは1列車しか進入できなくなったことなどが2面3線を保っている理由であると思われる。
そうこうしているうちにやって来た名寄行き普通列車に、我々は乗り込んだ。
その9へ続く。
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その7の続き。
バスに揺られて国道238号を50分ほどで宗谷岬に到着。
雨に加えて風も吹いてきた。ご覧のとおりの天気にもかかわらず、観光客がまずまず来ている。
宗谷岬公園には、日本最北端の地の碑をはじめとした観光名所がある。
公園内、最北端の地の碑に向かう道の脇に立つ間宮林蔵の立像。
林蔵が樺太へ渡る決意を秘め、はるか樺太を望見している立像とのこと。なお、実際に樺太へと向かった地点は、ここから西へ3km稚内方面に行った第2清浜地区にある、間宮林蔵渡樺出港の地(稚内市HP・外部リンク)の碑が立つ地点であると考えられている。
―間宮林蔵の立像/稚内観光情報 - 稚内市HP
最北端の碑よりも北を目指そうと、碑の裏側に回りこむ人もちらほら。
その裏側に回りこんでサハリン方面を望んでみるが、この天気では望めそうにない。
日本最北端の地の碑。
結構ひっきりなしに観光客がやって来るので、碑単独での写真を撮ろうとすると結構難しい。
碑の脇から宗谷岬公園周辺を見渡す。中央に宗谷岬灯台(稚内市HP・外部リンク)。
少し左に目を遣ると、国道238号沿いに土産物店や観光客向けの施設、民宿が並ぶ。
右側には先ほどの間宮林蔵の立像。
北海道と宗谷海峡、サハリンの位置関係を示した御影石製の案内図。
宗谷岬音楽碑(稚内市HP・外部リンク)。郷土の歌とされる「宗谷岬」の楽譜と歌詞の碑。
最北端の地の碑から50mほど離れた所に、海岸に降りられる階段がついている。
何かあるかと思い降りてみたが、案の定そこにあったのは打ち上げられた昆布や藻屑の山であった。
写真を撮り終え海岸から上ってくる怪しげな様は、さながらロシアかどこかからの密入国者か何かのようだ。(Pima氏撮影、写っているのは管理人)
宗谷岬公園の案内看板と稚内周辺の案内看板(合成画像)。
ここからフェリーターミナルと稚内公園まで33km、ノシャップ岬まで35km、兜沼まで53km。一方、サハリンまでは(直線距離で)43kmだ。実際には稚内港からフェリーで6時間とはいえ、隣国はすぐそこである。
公園前にある土産物店に「流氷館」なる入場無料の施設があるので覗いてみた。
がしかし、雨で冷えた身体で-10℃の冷凍室に入るのは身に堪える。すぐに退散した。
日本最北端の店舗と思われる土産物店で日本最北端到達証明書と菓子を購入。店外に表示された温度計によると、9月下旬の15時で外気温12.0℃である。風雨のせいもあって本当に寒い。
日本最北端のバス停、宗谷岬バス停。宗谷バスの観光バスが駐車場へと入っていった。
観光バスから観光客が吐き出され、碑の周りがまた賑やかになる。
そろそろ稚内市内へと戻る。
バス車内から北海道の真の最北端「弁天島」を撮ろうと思ったら、タイミングよくガードロープの支柱に留まるカモメが写り込んでいた。
稚内市内への復路はバス乗車券を中途放棄し、南稚内駅へ。少し天気が良くなってきたか?
音威子府駅で分岐していた旧・天北線はここ南稚内駅で再び合流しており、かつては日本最北端の乗換駅であった。その天北線の駅舎の在りし日の写真が駅舎内に掲示されている。
南稚内駅もB型硬券入場券の発売駅。南稚内駅の訪問目的はほぼこれの購入のためだったりする。
その後は1時間ほどの時間つぶしと夕食を兼ねて、南稚内駅から600mほど離れた西條(道北、特に士別以北に重点を置く地場スーパー)へ向かった。
過去の記事で言及したとおり、この西條をはじめとして、稚内市の商店や住宅は、海岸に山が迫っていて市街地が狭い稚内駅ではなくここ南稚内駅周辺に集中している。日本最北端のミスタードーナツが西條の中にあったり、日本最北端のマクドナルドが南稚内駅周辺の国道40号沿いにあるなど、全国チェーン店の多くがこのエリアに最北端の店を構えている。こういったことからも南稚内エリアの人口集積度が伺える。
南稚内駅へ戻る途中に見つけた青看はロシア語表記入り。道内だと根室市内でも見かけたことがあるが、これまた国境が近い証左であろう。
ちなみに画像中に日本最北端のすき家が写っている。多分今回の旅で紹介する最後の日本最北端になる。
列車到着も近づき、南稚内駅構内に入場する。
旭川方面を望む。宗谷本線はこの先で右へカーブしているが、旧・天北線は直進するルートをとっていた。天北線が宗谷本線ルートよりも先に開通したことが伺える線形だ。
稚内方面。途中駅かつ分岐路線や始発列車のない駅でありながら2面3線の設備が維持されている。
現在でも稚内方に旧・稚内機関区を転用した車庫(宗谷北線運輸営業所の管轄)があること、また稚内駅が1面1線化されたために、ここから稚内までは1列車しか進入できなくなったことなどが2面3線を保っている理由であると思われる。
そうこうしているうちにやって来た名寄行き普通列車に、我々は乗り込んだ。
その9へ続く。
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