青春を山に賭けて 著者:植村直己 (文春文庫)
登山をしている自分にとって、この本は山登りとは何かを教えてくれた。気がする。
著者は世界初の五大陸最高峰を制覇して、1984年にマッキンリーにて消息を絶った人だそう。こんな人だからかなり若い頃から山が好きで登っていたのかと思ったら違うのだ。明治大学入学後、入れそうな部活が無く、ふとした理由でたまたま見学に行った山岳部にて先輩たちに言いくるめられ、入部することになってから本格的に山に登るようになったらしい。そこから登山や冒険への興味がわき、アメリカで不法就労してまでお金を稼ぐなどという苦労を経験してまでも山に登りたいという意志を持ち続けた人であったという。
著者の青春時代の記録が事細かに描かれていて、思わず自分の今の姿と対比してしまった。