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道南乗り鉄&ドライブ2016(その4:五稜郭駅→函館駅→谷地頭温泉→函館どつく→函館駅前)

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その3の続き

前日は旭川から函館まで18きっぷを使って移動し、その夜は函館市内のネットカフェを寝床とした。
そして翌朝、8月4日木曜日。

五稜郭駅駅舎
そのネットカフェから徒歩でJR五稜郭駅までやってきた。
五稜郭」の名がついているが、五稜郭公園へ向かうには函館駅から函館市電五稜郭公園前電停まで出向く方が徒歩距離が格段に少なくて済む。実際、函館に向かう普通・快速はこだてライナーにおいて、五稜郭駅到着前の車内自動放送では、終着函館駅まで乗車し市電への乗換を推奨しているほどである。なお写真は撮り忘れたが、一応といって良いのか、駅改札を出たところに五稜郭公園へのバス・徒歩等での経路についての掲示もなされている。
かつてこの駅から分岐していた江差線は、2016年3月から第三セクター道南いさりび鉄道へと転換され、今もその接続駅となっている。ただし、列車は従来通り函館駅へと直通する。

さて今日1日の予定であるが、前述の道南いさりび鉄道函館市電乗りつぶしを兼ね、企画乗車券「はこだて旅するパスポート」を使って函館近郊の乗り鉄にいそしむこととする。

五稜郭駅みどりの窓口・有人改札口
駅舎内へ。
五稜郭駅みどりの窓口有人改札口。

五稜郭駅改札口・券売機
有人改札口とJRの券売機。
【2016.10.22追記】この記事を投稿する1日前の2016.10.14に、券売機左の立て看板の位置に、指定席券売機が1台新設、使用開始されたとのこと。

五稜郭駅待合室・いさりび鉄道券売機
待合室。
左手中央に道南いさりび鉄道の券売機が見える。

五稜郭駅入場券(マルス券)
購入した五稜郭駅入場券(マルス券)。

五稜郭駅入場券(券売機券・小児券)
五稜郭駅入場券(券売機券・小児券)。

道南いさりび鉄道五稜郭駅220円区間(券売機券・小児券)
こちらは道南いさりび鉄道券売機で購入した五稜郭駅220円区間乗車券(券売機券・小児券)。
五稜郭駅道南いさりび鉄道線の接続駅であるが、JR北海道管理の共同管理駅である。
乗車券類の販売はJRに委託しており、道南いさりび鉄道の職員はおらず無人ということになるため、右下に無人駅発行を表す丸囲みの「ム」の文字が入っている。

はこだて旅するパスポート
そして、この日使用した乗車券がこちら、「はこだて旅するパスポート」である。

が連続2日間乗り放題という乗車券である(参照:はこだて旅するパスポート - 北海道新幹線二次交通ポータルサイト)。ただし、普通車自由席以外の普通列車・特急列車・新幹線にはグリーン券や特急券などの料金券を追加購入しても乗車できず、別途乗車券と料金券双方の購入が必要となる。
この日は18きっぷ1回分(5回分11,850÷5=2,370円)と道南いさりび鉄道全線往復(片道960×2=1,980円)、そして市電1日券(600円)相当額の区間を乗車する予定であったため、このフリー乗車券を用いることにした次第である。

五稜郭駅駅名票
という訳で改札内へ。
分岐する道南いさりび鉄道がオレンジ色の線で表記された、新デザインの駅名票となっている。

五稜郭駅乗換案内看板
乗換案内看板にも道南いさりび鉄道新函館北斗の文字。

オハフ50 5007@青函派出所
ホームの端から見えた古い車両2両。
左の青い客車は、元・快速「海峡」に使われた後、青函トンネル用救援車の代用車として留置されていたオハフ50。右はかなり昔からここ青函派出所に放置されているキハ58。

EH800-901@五稜郭駅
跨線橋に登ると、電気機関車が側線に入線してきた。
2車体連結H級(8軸)のこの機関車はEH800形。北海道新幹線開業により海峡線区間の架線電圧が25000Vに昇圧されたことに伴い、貨物列車の牽引機として使用されていたEH500形のうち青森~五稜郭間の運用を置き換える形で導入された。
架線電圧の都合から、JR在来線では珍しい複電圧車(交直流車除く)である。

連結作業中のEH800-901@五稜郭駅
ちょうど連結作業のようだ。

EH800-901車番プレート
車番プレートを見ると、EH800-901。EH800の試作車だ。
そして車体裾の保安装置表記がなかなかに物々しい。左からPF(ATS-PF:貨物向け仕様ATS-P)、SF(ATS-SF:貨物向け仕様ATS-Sx)、Ps(ATS-Ps)、C(ATC-DS:新幹線用ATC)の4種類。
中小国以南はATS-PF・Ps、海峡線はATC-DS、道南いさりび鉄道線はPFを使うものと思われる。

DF200-110@五稜郭駅
ここまで貨物列車を牽引してきたのか、DF200が後方の側線を移動していた。

733系B-1001編成普通はこだてライナー@五稜郭駅
8:29、普通はこだてライナー 函館行(1326M クハ733-1001(先頭車) B-1001、3両編成)に乗車。

733系B-1003編成快速はこだてライナー@函館駅
8:33、終着の函館駅で下車。
隣のホームに停車中の快速はこだてライナー(B-1003編成)。
普通列車の行先表示は水色、快速はピンク色であり、札幌近郊の733系フルカラー行先表示とは違う色の組み合わせとなっている。

JR函館駅入場券(マルス券)
改札外へ出て、入場券を購入。
函館駅入場券(マルス券)。
前の記事に掲載したとおり指定席券売機も2台設置されているが、今回は乗車券類は購入せず。

JR函館駅入場券(券売機券・小児券)
JR券売機にて購入した函館駅入場券(券売機券・小児券)。

道南いさりび鉄道函館駅入場券(券売機券・小児券)
道南いさりび鉄道券売機にて購入した函館駅入場券(券売機券・小児券)。
JR券売機のものとはフォントが違う。

函館駅駅舎
駅を出て、駅前広場へ。

まずは函館市電乗りつぶし前半戦。
あらかじめ説明しておくと、私は2006年春に函館市電に乗車していたのだが、末端の函館どつく前~十字街、谷地頭~宝来町、湯の川温泉~湯の川の3区間が未乗のまま残して10年経っていた。この日はその未乗区間乗りつぶし、既に8月頭に乗車していた札幌市電都心線とあわせて道内の軌道路線の全線完乗を目指すことに。

函館市電3002号車@函館駅前電停
という訳で、徒歩数分の函館市電函館駅前電停へ。
10年前と比べ、電停上屋が洒落たものにリニューアルされていた。確か10年前は黒い鉄骨造のありがちなデザインのものであったように記憶している。

函館市電3002号車@函館駅前電停 
今まさに発車しようとしているこの3002号車。前面行先表示器のうち、系統番号の部分のみがフルカラーという珍しい形態。
都市部の通勤用電車で種別部分のみフルカラー+行先部分は白色LEDという組み合わせはままあるが、こちらはフルカラー+3色LED。しかも、私が記憶する範囲では路面電車やバスのような道路上の交通ではほとんど見かけない方式だ。
バスの行先表示器にもフルカラーのものが登場してきた今、このような組み合わせのものは過渡期のやり方ということになっていくのだろうか。

函館市電3002・9602号車@函館駅前
カーブで3000形と9600形低床車「らっくる号」がすれ違う。
らっくる号は北海道新幹線開業記念のH5系塗装。

函館市電8005号車@函館駅前電停
8:51(所定8:49発)、2系統谷地頭行(8005号車) に乗車。
この日は函館の港祭り期間中であったためか、乗務員は法被に鉢巻きというお祭りスタイルであり、加えて運賃は200円均一であった。

函館市電8005号車@谷地頭電停
9:03(所定9:00)、終着谷地頭電停で下車。

谷地頭温泉
電停から徒歩5分ほど、谷地頭温泉参考:谷地頭温泉 - 温泉| 函館市公式観光情報サイトはこぶら - 函館市公式観光情報サイトはこぶら)にやってきた。朝風呂を浴びようという算段である。
かつては市営であったが、2013年に民営化されており、同時にリニューアルされている。玄関先の施設名称の「市営」の文字が消されているところにかつての名残が見て取れる。
ここは朝6時から営業しているうえ、 銭湯並の大人420円というリーズナブルな価格で入れるという便利な温泉施設である。更衣室や浴場は広く、開放感や余裕あふれる造りとなっている。茶褐色の温泉の湯温は40℃前後と比較的高く、上がったあともじわりと汗が出てくる。なお、銭湯に近い性質上、浴場洗い場における石鹸・シャンプーなどの設置はない(受付での販売はあり)。

前日の汗を流しすっきりしたところで再度乗りつぶしの旅に出発。

函館市電8003号車@谷地頭電停
10:03、2系統湯の川行(8003号車)に乗車。

函館十字街
10:11、十字街電停で下車。
10:17(所定10:11発)、5系統函館どつく前行(2001号車)に乗車。

函館市電2001号車@函館どつく前電停
10:26(所定10:18着)、函館どつく前にて下車。
10:27(所定10:22発)折り返し、5系統湯の川行(2001号車)に乗車。

函館駅駅舎
10:40(所定10:35着)、函館駅前電停で下車し、再びJR函館駅へ。

函館駅改札口・券売機
駅舎内へ。改札を抜ける。

その5に続く


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